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初期費用が高い(主に都内賃貸物件) その3

前回と前々回に続いて 賃貸物件を借りる際の初期費用が高い(主に東京都23区内)というお話しの続き。

何をするにも住所と電話番号が必要で、これがなければ最低限の補助すら受けられない仕組みの社会において、賃貸物件の初期費用というのは著しく高くそびえ立つ大きな壁だと思う。
この一連の話はそういった思いを込めて書き始めた記事である。


その1は初期費用の内訳と、鍵交換代とかクリーニング代って何なのかというのを含めて書いた。 初期費用が高い(主に都内賃貸物件) その1
そして、前回その2では(20年前で恐縮だが)英国ロンドンはこんな感じで家が借りれたよ、という話のさわり部分。 初期費用が高い(主に都内賃貸物件) その2
そして今回はその続きとなる。

その場で決定、支払い、翌日から住めることもあった 前回記事、その2で書いたが当時はLootというタブロイド紙を買い、その中から条件がよさそうな物件を探し出して電話をするというのが最初のアクションとなる。

広告を掲載しているのはほとんどが貸主本人であることが多く(私の場合は100%そうだった)、うまくいけばすぐに家を見せてもらえたり、そうでなければ住所を聞いて当日待ち合わせの予約をする。

部屋を見て気にいれば賃料、デポジット(敷金みたいなもの)、支払い方法(週/月払い、期日)などを確認して契約成立となる。

ちなみに、この「契約」だが、書面を用意してサインを求める人もいれば、口頭で全部済ます人もいたりと様々だった。

手続きとしては以上だ。

そして初期費用だが、 前家賃 デポジット この2種のみで、どちらも週単位で支払うことが多かった。 現在、東京で保険、家賃保証契約、鍵交換、クリーニング費用といった時代とともに次々湧いてきた謎の費目はない。

だいたい例としては、こんな具合だ。
前家賃   2週間分
デポジット 2週間分
――――――――――
合計    4週間分

そして、この仕組みとの一番のポイントは、貸主が直接募集を行っている点だろう。仲介会社のようなプロの介在者が存在するといい点もあるけれど、やはり費用は膨らむ傾向に出るのだろう。

未来の東京住宅事情はどうなるだろう 先日も出版業界で取次会社がますます追い込まれるニュースがあったように、ITがビジネスにもたらす傾向として、「中間業者を一掃する」点がある。
アマゾン、出版と直接取引…

初期費用が高い(主に都内賃貸物件) その2

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前回をサラッと振り返る 前回は賃貸物件の契約時に支払う初期費用(主に都内を想定だけれど他も一緒か)が高いぞということ、そしてその内訳はどんなものであるのかという話を書いた。

<a href="https://lets-livewithasmile.blogspot.jp/2017/05/howuthink-initialcost01.html" target="_blank">初期費用が高い(主に都内賃貸物件) その1</a>
だからどうすれば回避できるとか素敵な話はまったく披露できず、「高いからやだな」程度のしんみりした内容で、最後まで読んでくださった方には申し訳ない。
参考となるかはわからないが、私が過去に経験した外国の一例を書いてみたい。

英国・ロンドンでの一人暮らしはこんな感じだった もう20年ほど前のことで恐縮だが、3年近くロンドン市郊外を転々としながら暮らしていたことがある。
東京より何もかも優れている!なんてことはないけれど、賃貸物件を利用するにあたっては外国人の立場であった自分でも簡単に部屋が見つけることができた。
たしか5回ほど引っ越しをしたがシンプルな手続きで簡単に入居できたと記憶している。

家探しは「Loot」が頼もしい存在だった 右も左も地下鉄(Tubeという)の切符の買い方もわからん私に、偶然知り合ったポーランド人の方がいろいろロンドンの町でサヴァイブするためのハウツーを教えてくれた。

家も仕事も車も家財も「Loot」を使えば間違いない

彼が力強く教えてくれたLootというのは、ロンドンのローカル新聞みたいなもので、当時タブロイド紙としてどこの売店にも売っていた。

ロンドン市内に物件を持つ貸主が投稿した、たくさんの数行広告を隅から隅まで目を通して探した。

この辺りは賃貸雑誌がコンビニやフリーペーパーとして流通していた日本と同じようなものか。

しかし、「家探しはWebで!」の今の時代、ちょっと気になってLootはどうなったか調べてみた。

すると、しっかりとIT化の波に乗っているではないか。

しかも1995年には始まっていたのだというから大したものだ。
Loot (magazine) - Wikipedia

なんだか嬉しくなってしまった。


話は逸れたが、賃貸物件の探し方について…

初期費用が高い(主に都内賃貸物件) その1

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引越しの楽しさ 私自身、引っ越しが多い人生を歩んできた。
18歳まで過ごした実家を除くと、以降はつい最近の最長で6年というのがあるが、そのほかは2年未満を数回、都内のあちらこちらを転々としてきた。

引っ越しはとても楽しいもので、若かったこともあるだろうが、新しい町で暮らし始めるときのワクワク感は他の何物にも代えがたいものがあった。



そのせいもあって初期費用として費やしてきた金額は結構なものだ。
高い、本当に高いよ初期費用。

高い!賃貸物件の初期費用について考察する よくある初期費用 最近は礼金ゼロ物件というのも増えてきたし、不動産屋が取る仲介手数料(賃料1ヶ月分+消費税)を値引きするところもある。
仮に敷礼各1ヶ月、賃料80,000円の都内ワンルームを借りようとすると、

初月賃料  80,000円 ※契約日により日割り計算される
敷  金  80,000円
礼  金  80,000円
仲介手数料 86,400円
火災保険  15,000円 ※不動産会社指定というのが多く値段はまちまち
――――――――――
合  計  341,400円!

うむ、腹立たしくなるほど高い。

その他発生する場合がある費用 契約月の家賃日割り分を「フリーレント」と称して値引きするサービスなどは借主にとってうれしいものですが、なかには「鍵交換代(10,000~20,000円ぐらい)」や、「クリーニング代」などを請求してくるところもある。

これは、東京都のガイドラインなどを参照する限りでは、貸主が支払うべき費用である。
賃貸住宅トラブル防止ガイドライン(ダウンロードページ) | 東京都都市整備局

せっかく部屋を気に入っても、必要経費だと提示されてしまえば払わざるを得ないとなればどうだろうか。住みたい気持ちの度合いによって、泣く泣く支払うことが多いのではないか。

あくまで個人的な考えだけで言うと、
これは稼げなくなってきた仲介会社たちの悪習でしかない。

なぜいろんな名目で初期費用を請求してくるのか 人口は減り始めたが、単身世帯が増えたこと、新築購入から賃貸への流れがあることなどから、賃貸物件の需要はそう悪くない。

悪くないが、仲介会社は人の移動が起こることで初めて商売が成り立つのだが、こちらの方はあまり芳しくないのが現状だ。

住民基本台帳人口移動報告 平成28年(2016年)詳細集計結果から

それで…

仕事のこと (不動産業) をブログに書いていこうと決めた

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2013年のはじめに、まったくの異業種から不動産業界へと転職をした。



不動産の世界にもいろいろと業態があり、私が入ったのは賃貸物件を持っている大家さんと賃貸管理契約を結び、主に建物や入居・退去者を管理する、いわゆる管理会社というやつだ。

あれから4年とすこし、右も左もわからなかった古めかしさ漂うこの世界にも慣れてきた。これを機に、これまでに感じたり考えたりした疑問やその顛末などを書き綴ってみようじゃないかと突如思い立った。

理由と言えば、なんだろう。
多くの人が住まいを借りているし、お店や事務所を構えている人もしかり、なにか暮らしの役に立つことを書けないだろうか、いや、とんでもないものを見てしまったなあということを吐き出したいだけかもしれない。

まあ思いつくままに書き散らしてみようと思うので、ご興味ある方、お時間ある方はお付き合いいただけたら幸いです。